ショートステイとは、自宅で介護を受けている高齢者が施設に短期間宿泊して、介護などのサービスを受けることです。あくまで自宅介護を可能な限り続けていくために、利用者の心身機能の維持や休息を目的として、ショートステイがあります。利用者の状態が悪いときや、介護者が出張や冠婚葬祭などで一時的に介護ができないとき、またリフレッシュのためにも利用されます。1日単位で利用が可能で、連続しての利用は最大30日と決められています。そして、目的や実施している施設によって大きく分けて3種類あります。1つはショートステイのための独自施設、もしくは老人ホームなどに併設されている短期入所生活介護です。日常生活のサポートやレクリエーションのなどのサービスを受けることができます。次に、老人保健施設などが医療的なケアを主な目的として、サービスを行う短期入所療養介護です。体調に不安がある場合は、医療チームが常に対応してくれるのは安心できます。
これら2つは介護保険の適用となるため、要介護度によって費用は異なります。また、主にケアマネージャーを通す必要があり、手続きにも時間がかかります。いずれも非常に人気で予約が取りづらい状況にありますので、希望があれば早めに手続きを始めるとよいでしょう。3つ目は、保険適用外の施設で要介護認定がなくても利用ができたり、利用目的も融通が利きやすいところがあります。しかし実費のため、費用はかなりかかってしまうのがネックです。介護者と要介護者がお互いに無理なく自宅介護を続けられるように、ショートステイを上手に利用していきましょう。